イギリス ガラスケース。
シャンデリアからは柔らかな灯りが落ち、
暖炉から送り出される温かな空気が部屋を包み込む。
長年親しんだ家具たちに囲まれ、穏やかな団らんが過ごせる場所。
そこで、当たり前のように家族の思い出や代々大切にされてきたものを並べ、
それらに更なる輝きを与え続けてきた。
ガラスは当時のままのものが残っています。
その為傷がありますが、それも古いものならでは。
端にはカットが施され、さり気なく高級感を高めます。
現在も鍵は健在。スペアもあります。
高さ調節はできませんが、棚板は取り外しが可能。
ガタツキ、グラツキはなく、中には古いにおいが残っています。
ガラスケース底に敷いている布地には汚れや傷み、木には小さな欠けや傷が見られ、
遠い昔、自分の知らない生活がそこにあったことを再認識させてくれます。
こちらのガラスケースにも用いられている猫脚のデザイン。
その猫脚の歴史は、1702〜1714年はアン女王時代と呼ばれ、一般的な家具が快適さと優雅さを
兼ね備え始めたこの時代が起源と言われています。
カブリオールレッグ(Cabriole legs)のカブリオールとは、
フランス語のダンス専門用語で、はずむ、飛び上がるという意味。
背が低めなので圧迫感が少なく、四面をガラスで囲むことで空間に馴染む一品。
それであって、同じような歴史を持った家具たちの並ぶ空間に迎え入れれば
しっかりと英国の格式を感じさせてくれます。
SIZE
H:133.7cm
W:78.8cm
D:59.2cm
棚(上から)
1段目H:28cm
2段目H:29.7cm
足元の棚
H:39cm
W:66.5cm
D:48cm