National 特注キャッシュレジスター。
ショーウィンドゥに目を向けると、お店の奥からマスターが「やあ!」と笑顔でごあいさつ。
気さくなマスターと美味しそうなコーヒーの香りに引き寄せ、足はお店の中へと進みます。
マスターの立つカウンターには、素敵なレジスターが置かれていて、チーンと音を立てて
開いた中からお釣りを受け取り、お気に入りの窓辺の席へ腰かける。
こんな何気ない異国のカフェでのやりとりが、すぐに思い浮かべられるような素敵なレジスター。
特注されたであろう事がうかがえます。
NCR(ナショナル・レジスター・カンパニー)社。
創業は1884年。NCRは世界で最初のレジスターを作り出す。
金額を打ち込む5、10、15、20…と書かれたボタンを押すと、音を立てて引き出しが開きます。
所々硬めのボタンもありますが、しっかりとした手ごたえがあり同時に跳ね上がってくる金額が、
ガラス越しに見えます。クセになりそうな感触、大変深い味わい。
消耗が早い金額を打つボタンの替えシートが引き出しの中から出てきました。
計9枚付属しています。使い始めた当時から大切に保管されていたのでしょう。
長年の経年変化により少し色味の付いた大理石や、美しく変色している真鍮の素材と
所々に使われた木の素材の組み合わせが魅力的。
また本体全面の装飾は、どの角度から見ても美しく実用も兼ねた芸術品のような佇まい。
鍵が無く中央の蓋や側面の扉を開けることができないので、中にあるであろう金額のカウント目盛
が見れなかったり、レシートも出ないのでレジ機能はありませんが金庫としての実用は可能です。
SIZE
H:53cm
W:44cm
D:40.5cm
紙幣・コイン入れ
H:5.8cm
W:7.8〜8cm
D:9.5〜19cm